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ミツシヤナイハラ布からのデザイン展

できたての布、スケッチ、生まれる前の洋服、糸。 矢内原さんのスタジオに遊びに行くと、とにかくいろんな物がスタジオのあちらこちらに引っかかっている。
そんなスタジオで、矢内原さんは、日常の何でもない風景のなかでちょっと引っかかったものをネタにして服をつくっていますと言う。
そして、矢内原さんの意識に引っかかった風景は、スタジオでその断片が形となって現れ、引っかけられ、試行錯誤の末に1着の服となって現れハンガーに引っかけられる。
スタジオに訪れた人たちは、矢内原さんの語る成り立ちを聞きながら、引っかけられた服を物色し、気に入った服を体に引っかけて帰って行く。
矢内原さんが日常から拾ってきた風景はこうして街に戻っていく。

矢内原さんの展覧会の会場構成を相談されたとき、展示のために計算されたような構成は似合わないなと思った。それよりも矢内原さんの頭の中にあるものをところかまわず文字通り引っかけられるような「大きなひっかかりしろ」をつくった方が良いようなきがして、展示空間を無数のアルミ角パイプで満たした。
角パイプは、様々な高さに設置され最も手に取りやすい一番低い高さのところに今シーズンの最新作が引っかけられ、上に行くに従ってその服が生まれるまでの断片(例えば布だったり、前のシーズンの服だったり)が引っかけられている。そしてそれらはモビールのように繋がっていて、ひとつ手に取ると全体がゆっくり動くようになっている。
展覧会設営の日、角パイプの設置が終わり、そこに生まれたたくさんのひっかかりに対して次々と様々なものをかけていく矢内原さん。あれだけあったひっかかりは、あっという間に埋め尽くされ、矢内原さんの意識とも言えるような空間が出来上がりました。

竣工年:2012年
所在地:東京都

撮影(1〜4):フォワードストローク
撮影(5〜8):清水
施工:stgk
協力:GELCHOP、「 」LAB、株式会社 BLEATH、ハンマーヘッドスタジオの皆さん

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