「運ぶを支える」ミュージアムランドスケープ
いすゞプラザ
国内自動車メーカーとして最も古い歴史を持ち、日本の経済成長を物流から支えた「いすゞ自動車」の企業ミュージアム「いすゞプラザ」と宿泊施設「プラザアネックス」のランドスケープを設計しました。白いマッシブなボリュームとそれらを支えるV字柱が印象的な建築は、いすゞ自動車の企業理念からパラフレーズした「運ぶ」「つながる」というキーワードから構成されました。ランドスケープもまたそれらの「運ぶ」「つながる」の要素と全体のデザインを踏襲し、中央のプラザガーデンにはトラックの荷台を極限までシンプルにし「運ぶ形」を体現したようなプレート形状の白いオブジェクトが点在しています。それらのプレートは、現物のトラックをのせるステージ、桜を眺めるテーブル、憩いのベンチ、緑と生き物が息づく池など、人々の活動や発見も含めた様々な形でのいすゞ体験をのせ、運び、見せるためのツールとなっています。社名の由来である「五十鈴川」をモチーフとした水景や、隣接するマザー工場の桜並木と連続していたとされる樹冠20m以上の巨大なソメイヨシノの老木とともに、いすゞの体験と精神がつまったミュージアムランドスケープです。
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竣工
2017年
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所在地
神奈川県藤沢市
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事業主
いすゞ自動車
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敷地面積
6,609㎡
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建築設計
坂倉建築研究所
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展示設計
丹青社
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植栽設計
TREEFORTE
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ビオトープ監修
景域計画
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撮影
STGK (1~3, 6~20), 川澄・小林研二写真事務所 (4,5)
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受賞
SDA賞入選
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業務内容
ランドスケープデザイン・ファニチャデザイン
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担当デザイナー