街に開く並木テラス
並木の杜シティ / 並木テラス – いわき駅並木通り地区第一種市街地再開発事業
JRいわき駅前の「並木の杜シティ」と名付けられた再開発エリアには、住宅棟「ミッドタワーいわき」、商業棟「63 Roku-San PLAZA (63プラザ)」、駐車場棟の3つの建物が立ち並び、それら建物の足元は2つの広場と一体的にデザインされた「並木テラス」として整備されました。
いわき駅周辺エリアはかつて商店が軒を連ね、地域の祭りや人々の営みが息づく活気あふれる街でした。しかし時代の変化とともに、商業は街の中心に、住居は郊外へと分離が進み、中心市街地の活力の低下が課題となっていました。さらに東日本大震災を契機として、いわき駅前の街のあり方そのものを見直す必要性が高まり、再開発の検討が本格的に始動しました。
STGKは「並木テラス」のランドスケープデザインを担当するにあたり、「まちで暮らす。」「まちに集う。」「まちを楽しむ。」が調和した中心市街地を育む、あらたな”まち”をつくることを目指しました。そのはじめの一歩として、まちの居場所のあり方を示す「パブリックスペースコンセプトブック」を作成し、関係者の理解を深めるところから取り組みをスタートさせました。
住宅棟のセットバックによって生まれた空間と公共歩道を一体化し、幅員10mの「並木テラス」を計画しました。緑豊かな歩行空間に「おしゃべりテラス」「縁側テラス」などの多様な居場所を街に開いて点在させ、居住者はもちろん、買い物客や通学途中の学生など、誰もが気軽に立ち寄れる場を目指しました。座って会話を楽しむ、花や木々を眺めながら季節の移ろいを感じる――そうした日常のさりげない風景を街に取り戻すことで、人と人の自然な交流が生まれる、まちなかの居場所を創出しました。
住宅棟のケヤキが列植された「並木広場」と、商業棟のモミノキがシンボルツリーの「もみの木広場」の2つの広場はハレの舞台となり、マルシェやライブコンサートなどのイベントが街に賑わいをもたらしています。また、一体的にデザインされた歩道とテラスをあわせて活用することで、街を歩いて楽しめるイベントを開催できます。2025年4月に開催された街開きイベント「いわき駅前フェスティバル」では、広場や歩道に出店が立ち並び、地域の方々が多数訪れて盛況となりました。
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竣工
2024年11月
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所在地
福島県いわき市
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事業主
いわき駅並木通り地区市街地再開発組合(参加組合員:フージャースコーポレーション、日本エスコン)
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敷地面積
8,090㎡(街区1=2,481㎡、街区2=5,609㎡)
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建築設計
熊谷組東北一級建築士事務所
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建築監理
UG都市建築
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撮影
フージャースコーポレーション, いわき駅並木通り地区市街地再開発組合(商業棟の写真 2,3,7)
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業務内容
ランドスケープデザイン・コンセプトブック
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担当デザイナー
