もりをまねく
ryugon (龍言)
越後の名将直江兼続が居城を構えたことでも知られる坂戸山。いまでも地域のシンボルとして愛されているこの山の麓に「ryugon」はあります。50年間「龍言」として続いていた旅館の改修プロジェクトの第一期を経て、2019年10月にリニューアルオープンしました。
雪国文化を地域独自の価値とし、日本一の豪雪地帯の風土を体感してもらうための宿として老舗旅館を改修する本プロジェクトにて、STGKは空間コンセプトの策定、庭園のランドスケープの改修を担当しました。ランドスケープのコンセプトは「森を迎え入れる」。50年という年月で増改築を繰り返してきた龍言から、できる限り要素をそぎ落とし、背後にそびえる坂戸山の自然が庭に入ってこられるような「余地」をつくること。森を迎え入れるために「場」を整えること。をコンセプトにしました。これから年月をかけて背後の森を整えながら、この場所の風景づくりに関わっていきます。
さらに、温泉宿の周辺の生態系豊かな森を紹介し、未来の「ryugon」の庭の姿を描く「もりをまねく」という絵本を制作、宿泊されるお客様が手にとって読めるよう、お部屋一つ一つに備え付けました。
> 動画「龍言からryugonへ / The making story of manor hotel renovated for the first time in half a century」 (監督 森山久夫/日本国際観光映像祭-Japan World’s Tourism Film Festival – Japan Competition 2020 Tourism Services部門最優秀賞)
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竣工
2019
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所在地
新潟県南魚沼市
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事業主
いせん
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敷地面積
13,755m2
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改修設計・監理:
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建築
蘆田暢人建築設計事務所
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植栽計画
TREEFORTE 石川洋一郎
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照明デザイン
LIGHTDESIGN INC.
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家具デザイン・制作
ようび
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絵本 文・構成
朝比奈千鶴
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撮影
繁田諭(1-4, 6-9)・STGK(5, 10-11)
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業務内容
ランドスケープデザイン(改修設計・監理)・絵本制作(発案・絵・構成)
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担当デザイナー