「ここ」から「つぎ」へ導くUrban Navigator
田町タワー(TTMプロジェクト)
日比谷通りと第一京浜の接点である対象地は、新たなビジネスの拠点となるに相応しい都市軸線上にあり、アイキャッチなファサードデザインが特徴的なオフィスタワーです。
JR田町駅に隣接し都営地下鉄三田駅が接続するため、2駅4路線が利用可能で快適なアクセス性を持ち合わせています。それらを都市に内在する動線や時間軸が行き交う場と捉え、地表面に浮かび上がらせることで、ここ(現在)から、つぎ(未来)へと導くランドスケープを目標としました。
建築のアウトラインやこの土地が持つ軸線を敷地内へオフセットし、交わる場、重ねる場、そして導く場を設定し、居場所、緑地、そして動線空間を生み出しました。1Fには、「ナビゲーター」と呼称したモニュメントを鎮座させ、そこに緑と水景と空を取り込む斜壁を与えました。それらは都心の数少ない豊かなパブリックな空間を生み出し、日常的に利用できる空間としました。2Fは田町駅から伸びるペデストリアンデッキとの連続性に配慮し、新幹線も行き交う線路群も一望することができるようにしました。28Fのオフィス占有デッキは、シンプルなベンチとプランターによる構成で、1人から複数人で利用できる交流の場としました。これらの立体的に交わる場の創出、重ねていく緑と居場所、そして導く先の出会いや新たな発見は、新たな田町の風景となります。
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竣工
2023年9月
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所在地
東京都港区
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事業主
田町ビル・徳栄商事・三菱重工業
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敷地面積
8,617.93㎡
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建築階数
地上29階、塔屋1階、地下2階
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主要用途
事務所・飲食店舗・診療所・スポーツジム・保育所・駐車場
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建築設計監理
三菱地所設計
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撮影
清水隆裕
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業務内容
ランドスケープデザイン
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担当デザイナー